GDPってどんな経済指標?

GDPとは(Gross Domestic Product)の略字で、日本語では「国内総生産」と訳されます。一定の期間に国内で生産されたモノやサービスに支払われたお金の総額であり、国の経済力を分析する時などに使われる統計データのひとつです。

GDPとGNPの違い

GDPとはGross Domestic Productの略字で「国内総生産」と訳されます。一定期間に国内で生産されたすべてのモノやサービスの付加価値(原料や部品の仕入れ値などは含まない、純粋な対価)の合計です。あくまでも「国内」での生産ですので、日本企業の海外での生産額は含まれません。GNPとはGross National Productの略字で「国民総生産」と訳されます。GDPとは違い、国内外を問わずにその国の国民が生み出した付加価値の合計をいいます。日本企業の海外支店が生産した額も入っています。「国民」とは「国籍」に限定した考え方ではなく、その国に個人であれば6か月以上住んでいる人を対象にしています。
GDP、GNPともその国の経済の状態や国の豊かさを示す指標でもありますが、最近まで国の経済状態や規模を表すものとしてはGNPのほうが利用されていました。海外に進出する日本企業の数も少なく、また海外企業もあまり日本には進出していなかった時代はいいのですが、近年海外で活躍する企業や個人が増えた結果、国内の景気や経済状況をより正確に表すものとして、最近ではGDPを使う事が多くなっています。GDP=GNP−海外での純所得、という計算が成り立ちます。
さらに最近では国民の所得の面から考えるGNI(Gross National Income)という概念が採用されることが多くなりました。GNIは「国民総所得」の略です。2000年10月に国連が提案する国民経済計算(93SNA)という基準を日本でも導入することになった折、GNP(国民総生産)に代わり設けられた経済指標です。捉え方としてはGNPとほぼ同じとされ、GDP(国内総生産)に、国民が海外で稼いだ金額から海外への支払いを差し引いた額を加えたものです。日本でも企業や個人の活動がグローバル化してきているので、国内の経済活動だけを測るGDPよりも、日本の経済の状況を語るときにはGNIの方がより適切であるとされて使われています。