GDPってどんな経済指標?

GDPとは(Gross Domestic Product)の略字で、日本語では「国内総生産」と訳されます。一定の期間に国内で生産されたモノやサービスに支払われたお金の総額であり、国の経済力を分析する時などに使われる統計データのひとつです。

2012GDPの世界ランキング

インターネットで2012年の世界の名目GDPを調べてみると、USドルベースで1位がアメリカ、2位が中国、日本は3位。日本は2011年に中国に抜かれています。ちなみに4位はドイツです。さらに世界の1人当たりの名目GDP(USドル)ランキングを見ると、これは国別のランキングとはまったく様変わりしてしまいます。名目GDPをその国の人口数で割ったものが、1人当たりの名目GDPとなりますが、1位がルクセンブルグ、2位がカタール、3位ノルウエー、4位スイス、5位オーストラリア、6位デンマーク、7位スウエーデン、と続きます。
ルクセンブルグを見てみると名目・実質GDPとも、右肩上がりに伸びており、GDPデフレーターももちろん、好景気をあらわしています。神奈川県ぐらいの大きさに人口は48万人強。ちなみに神奈川県は870万人くらい。かつては重工業を中心とした工業国でしたが、現在では銀行業や金融サービスを中心とした金融大国となっています。特にユーロ圏におけるプライベート・バンキングの中心地と言われており、北朝鮮の金正日の持つ隠し資産の大半が、ルクセンブルクの銀行に預けられているという噂だそうですよ。金融という仕事は大変付加価値の高い商売といわれています。http://www.gouvernement.lu/
3位のノルウエーから7位のスウエーデンまで北欧の国が多いですね。どの国もそのGDPを見ると、名目も実質も右肩上がり。経済が好調なのですね。GDPが高い理由の一つは、税金の高さだと言います。しかし税金が高くても福祉がしっかりしていて、病気になった時や老後の心配が少ないので、国民の納税意識も高いとのこと。それからやはり資源国であるという事は経済の大きな支えですね。国の経済基盤がしっかりしているので物価も安定し、安心して住宅や娯楽などの消費に使えるという事になるのでしょう。
アメリカが10位、日本は12位、中国は何と88位です。こうしてみると、国としてのGDPの大きさは、1人当たりのGDPとは連動していないようです。1人当たりの名目GDPが高い北欧も、国としての名目GDPは22位、ノルウエーは23位です。しかしその国の名目・実質GDPを見ると、順調に年々伸びています。国としての経済規模はアメリカなどには及ばないけども、国民一人ひとりには生活に満足感があり、国の将来に希望があるという事でしょうか。
日本はどうなるのでしょうか?日本経済団体連合会(経団連)が設立したシンクタンク「21世紀政策研究所」は、少子高齢化に伴う人口減少や、経済が伸びないなどの理由で、日本は2030年以降もマイナス成長を続け、すぐにでも適切な政策を推し進めていかなければ、2050年までに先進国から転落するかもしれないと発表しました。
また先進国に比べて高い経済成長を示しているのが中国をはじめとする発展途上国と言われる国々。世界の実質経済成長率ランキングで見ると、1位はリビア。2位はシエラレネオ、3位がアフガニスタン、以下モンゴルやトルクメニスタンなど、アフリカや中東・アジアなどの国が続きます。石油産出による経済の豊かさでしょうか。リビアは独裁者だったカダフィの政権が崩壊した前年はひどいマイナスの成長率だったのに,2012年に高いプラスに転じています。中国は21位、アメリカは103位、日本はというと、ずーっと下の122位なのです。対策は急がれます。