世界中で活躍するドルを学ぶ

アメリカ合衆国の通貨であり、基軸通貨としても知られている「ドル」ですが、実はオーストラリアや香港など20ヶ国以上の国で自国通貨として使われているなど、世界中で活躍しています。

世界中で活躍するドルを学ぶ

アメリカ合衆国の通貨

アメリカ合衆国のドル紙幣の発券の管理は連邦準備制度が行っていますが、アメリカにある12の連邦準備銀行がそれぞれにドル紙幣を発行しています。ドル紙幣には発券した銀行を表すアルファベットが印刷されており、現在1ドルから100ドル紙幣まで7種類があります。嘗ては1万ドル紙幣や10万ドル紙幣までありました。ドル紙幣のデザインはほとんど歴代の大統領などの肖像画です。紙幣に肖像画が多く採用されるのは、人間は顔を認識する能力に優れているので、偽札を作っても判別されやすいから、という理由もあるようです。それほど偽札は次々と技術が高度になり、政府は偽造防止対策に力を入れています。新100ドル紙幣の偽造防止対策の研究開発には10年以上が費やされたといいます。
補助通貨としての硬貨は、アメリカ合衆国造幣局が製造していて、1セントから100セントまで6種類あります。アメリカの硬貨は金額の数字が書かれておらず、1セントに「one cent」、5セントに「five cents」ととても小さくかかれているだけなので、色や形で覚えるほかないようです。1セントにはリンカーン、50セントにはジョン・F・ケネディと、硬貨にも歴代の大統領の肖像画が刻印されています。硬貨にはそれぞれ別名が付けられ1セントはペニー、5セントはニッケル、10セントはダイム、25セントはクォーターなどと呼ばれます。日本の硬貨は色、大きさ、質、さらには穴あきや縁のギザなどでわかりやすくできていますが、アメリカの硬貨は5セント硬貨の方が10セント硬貨よりも大きかったりしてわかりにくいといいます。また日本人には25セントという単位はなじみにくく、慣れないととっさに計算しにくい、といいますが、25セント硬貨の流通量が一番多いそうです。
現在、1ドル紙幣とすべての硬貨に「In God We Trust 」という言葉が印刷されたり刻印されたりしています。これは国家的な公式モットーだそうで、「われら、神を信ずる者」というような意味。この言葉の解釈をめぐって、無神論者など一部が「神を信じない自由を侵しているのではないか」などと批判し、いろいろと論議がされているようです。