世界中で活躍するドルを学ぶ

アメリカ合衆国の通貨であり、基軸通貨としても知られている「ドル」ですが、実はオーストラリアや香港など20ヶ国以上の国で自国通貨として使われているなど、世界中で活躍しています。

世界中で活躍するドルを学ぶ

いろんな国で「ドル」が使われる理由は

ドルと言えば当然アメリカの通貨を思い浮かべますが、他にもオーストラリア、香港など、実に20ヶ国以上の国が、自国通貨としてドルを使っています。オーストラリア・ドル、ニュージーランド・ドル、香港・ドルなどは有名ですが、他にもバミューダ・ドル、ソロモン諸島・ドル、ニュー台湾・ドルなど、たくさんあり、大抵国の名前が頭につきます。
アメリカをはじめ、オーストラリアやカナダ、ニュージーランド、香港など、どれも嘗てはイギリスの植民地だったという共通の歴史があり、その中のいくつかは独立後の現在も英連邦の一員です。イギリスの植民地ではポンドが、フランス領だったらフラン、スペイン領だったらペソが通貨として使われていました。
アメリカの場合は独立戦争を行ってイギリスから独立したので、ポンドは使う気もないでしょうが、なぜ他の国は独立後に「ドル」という通貨を選んだのでしょうか。もともと「ドル」とはドイツで使われた「ターラー」という銀貨の名前からきています。「ターラー銀貨」は大型で品質が良く、広く流通していた通貨であったため、アメリカが独立した時に「品質の高い良貨」という意味で自国の通貨に採用したのです。「ダラー」は「ターラー」の発音が変化していったもの。日本語では明治時代に「ドル」と短縮して呼ぶようになりました。
またポンドが独立国の通貨として選ばれなかった理由のひとつとして、昔は1ポンドが20シリング、1シリングが12ペンスなどという12進法と20進法が混在していたため、計算が煩わしかったということも影響したようです。そしてアメリカの強い経済力・軍事力を背景に、国際的な金融取引の決済にドルが使用されることが多くなり、それにともない国際通貨としてドルのほうが安定した通貨で信用がある、などの理由が大きかったようです。最近ではあの「ユーロ」のように、複数の国が大きな経済圏をつくり、共通の通貨を使用する、という「共同通貨」という例も出てきています。