世界中で活躍するドルを学ぶ

アメリカ合衆国の通貨であり、基軸通貨としても知られている「ドル」ですが、実はオーストラリアや香港など20ヶ国以上の国で自国通貨として使われているなど、世界中で活躍しています。

世界中で活躍するドルを学ぶ

ドル記号の由来

ドルの記号の由来にはいくつかの説があります。しかし、ほとんどの説にスペインの銀貨が関係しているようです。1500年代にボヘミア(現在のチェコのあたり)で銀が発掘され、良質の銀貨が鋳造されるようになりました。この銀貨はドイツで「ターラー銀貨」と呼ばれて流通し、スペインやオランダにも広まっていきました。スペインに渡って「ダレラ」と呼ばれ、それがdollar(ダラー:ドル)と呼ばれるようになったという事です。このターラー銀貨は、当時国際通貨として流通していたフローリン金貨と等価で通用する、品質の良い大型の銀貨でした。
スペイン・ドルと呼ばれる大型銀貨には、「ヘラクレスの柱」といわれる図柄が刻まれています。「ヘラクレスの柱」はスペインの国旗にも使われている図柄です。地中海と大西洋を隔てるジブラルタル海峡のスペイン側とアフリカ側に立つ柱を表し、他の世界へのゲートであるという神話に基づいた柄であるという事です。ドルのマークは、この神話をスペインのSに柱を表す二本棒を重ねて表現したもの、という説が有力みたいですね(現在は縦棒が1本のものでも可のようです)。当時のスペインが地中海から大西洋へ進出し、世界を征服することを意味しているのだとも言われます。アメリカはイギリスから独立後に、スペインの通貨単位のdollar(ダラー)を自国の通貨として採用しました。当時スペイン通貨は貿易の決済などで広く流通し、重要だったのです。ちなみに現在のスペインの通貨はユーロです。
またスペインの通貨のペソ(P’s)が次第に変化して、PとSが重なりあった形をドル記号としたという説もあります。またアメリカ合衆国を表すUとSを合体させたもの、という説もありますが、俗説のようです。日本には江戸時代にオランダからドルが伝わりました。日本語ではドルは「弗」と書きます。これはドルの記号に似た形であるから、ということのようです。