世界中で活躍するドルを学ぶ

アメリカ合衆国の通貨であり、基軸通貨としても知られている「ドル」ですが、実はオーストラリアや香港など20ヶ国以上の国で自国通貨として使われているなど、世界中で活躍しています。

世界中で活躍するドルを学ぶ

ドルと円高・円安

テレビなどで「今日の東京外国為替市場午後5時の終値は昨日に比べて50銭の円高です」などと言っているのを聞いたことがあると思います。「東京外国為替市場」というのは、東京における外国通貨の売買の場です。東京証券取引所のような株取引のための特定の場所があるわけではなく、為替市場とはいっても実はバーチャルな存在なのです。
「終値」とは東京市場の場合は、東京時間で夕方5時のレート、ニューヨーク市場の場合はニューヨーク時間で夕方5時のレートのことをいいます。それが昨日に比べて50銭の円高、ということは、昨日1ドル=100円だったものが今日は1ドル=99円50銭だったという事です。要するに円の価値が上がったので、1ドルを買うのに昨日よりは50銭安く買う事が出来る、ということになります。円安はその逆。円安とは円の価値が下がったので、1ドルを買うのにより多くの円が必要になった、という事ですね。基本的に対象となる外国の通貨よりも日本円の価値が上がった場合に「円高」といい、逆に価値が下がった場合に「円安」になります。
為替はドルを基本にしています。ドルはすべての通貨に対して基本となる通貨、「基軸通貨」です。為替相場は日本も含め世界の政治、経済、紛争などさまざまな要因によって、さらには要人の発言でも常に変動しています。嘗てアメリカの中央銀行総裁が、「ドル安が望ましい状況だ」と言っただけで、本当にドル安になったそうですから。
円高になると日本ではどんなことが起こるか?例えば300万円で売っていたアメリカの車が、円高になると値下がりします。ドル安になったので輸入品が安く手に入れられるようになったのです。海外旅行へ行った時の買い物もお得です。その代わり日本の輸出産業には痛手で、輸出が経済の基本である日本では、かえって景気が低迷する要因にもなります。
円安は逆です。海外ブランドものなど輸入製品は前よりも高くなります。ドルに対して円をたくさん支払わなければならなくなりますから。それと小麦などの輸入原材料も高くなるので、物価が高くなりがちです。
「アメリカがくしゃみをすれば、日本が風邪をひく」と、戦後によく言われた言葉だそうですが、いまは「それどころじゃない、アメリカがくしゃみをすれば日本は肺炎を起こすよ」と、ネットには自虐的な言葉が並びます。どちらにしてもアメリカは世界経済の中心であり、アメリカの動向は日本の経済に多大な影響を与えることは確かです。