ユーロを一から学ぼう

ヨーロッパの地域統合体EUと欧州統一通貨であるユーロについての基礎知識。

ユーロを一から学ぼう

ユーロ通貨

2002年1月1日、欧州連合(EU)の新しい単一通貨「ユーロ」の紙幣と硬貨の一般流通が開始されました。2月末には加盟国12ヶ国が自国の通貨の使用を終了し、ユーロの使用を開始しました。2014年現在、EU加盟国のうちユーロを導入国は18ヶ国になりました。ユーロには5、10、20、50、100、200、500ユーロの7種類の紙幣と1、2、5、10、20、50セントの硬貨、1、2ユーロの8種類の硬貨があります。1ユーロは100セントです。1996年にそのロゴデザインの募集が始まり、ECの主席グラフィック・デザイナーを務めていた人がデザインしたものが基になっているそうです。またユーロ紙幣の図案も公募からオーストラリアのデザイナーの図案が採用され、全ての加盟国共通のデザインとなっています。
デザインのテーマは「ヨーロッパのそれぞれの時代と建築様式」。紙幣の表にはそれぞれの時代の建築様式の「門」と「窓」がデザインされています。5ユーロ紙幣の古典建築にはじまり、50ユーロ紙幣はルネサンス建築(15-16世紀の主にイタリアで造られた建築様式)、200ユーロ紙幣はアール・ヌーヴォー(19世紀から20世紀にかけての美術様式)、500ユーロ紙幣は現代建築がテーマとなっています。裏には「橋」が描かれています。「窓」と「門」は欧州連合(EU)の開放性を示す象徴であり、「橋」は欧州と世界の地域の人々とのつながりを表しているそうです。なかなかデザイン的にも美しく、紙幣の印刷インクが額によって色別になっているのは外国人旅行者にも分かりやすいですね。
硬貨は、表は共通デザインでヨーロッパの地図があしらわれ、裏面は各国独自のデザインが採用されています。たとえばオランダはベアトリクス女王、ドイツはブランデンブルグ門というように、各国それぞれが自らの国のシンボルとなる図柄をあしらっています。どの国のデザインの硬貨であっても、すべてのユーロ参加国で使用できます。例えばイタリアのユーロ硬貨をフィンランドで使うこともできますし、すべての国の自動販売機でも使えます。
旧紙幣および旧硬貨は当分の間は各国の銀行やその他の金融機関でユーロに両替できます。紙幣についてはドイツやベルギーでは無期限・無料で両替ができますが、硬貨については期限を設けている国が多いようです。英国はEU加盟国ですがユーロ導入には未参加ですので、英国ポンドが法定通貨として使用されています。ロンドンの繁華街や観光名所の中はでユーロでの支払いを受け付けている場合もあるようですが、基本的には英国に旅行するのであれば英国ポンドを用意する必要があります。ユーロ圏はアメリカ合衆国と同じぐらいの人口と経済力を持つまでに成長し、ドルと並び世界の基軸通貨(国際通貨)になるのでは、といわれています。